インターン選考から本選考に至るまで、避けては通れないのがGD(グループディスカッション)です。
お題からメンバーまで変動要素が多く、対策がしづらいのも事実。
結局コミュ力次第じゃね?
と苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか?
今回は、就活開始当初に「GD偏差値42」を告げられた私が、最終的に外資コンサルのGDを突破するに至るまでに学んだことを共有します。
一緒にGDの不明点をほどいていきましょう。
GDについては基礎編と実践編で分けた解説をします。
*あくまで一つの考え方です。ヒントとして読んでください。
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目次
GDでありがちな誤解
まず初めに、あなたのGDに対する誤解を解くところから始めたい。
GDをしたことが無かったり、数回しかやっていない人。
もしくは何度やっても通らない人の多くは、このように思っているケースが多いです。
発表をしたのに受からなかった…
リーダーを取れなかったから落ちたんだ…
俺のアイデアで優勝したのに俺が落ちた!なんで!?
当てはまった人は、GDを大きく勘違いしている可能性があります。
…と同時に、その勘違いさえなくせば勝率も上がるはずです。
詳しく解説していきます。
GDでは何が求められているのか
結論から申し上げると、GDで求められているのはあなた個人の活躍ではない。
「グループのアウトプットの最大化」です。
全員の力を引き出して一番良い結論出そうぜ!的なやつです。
リーダー!とか発表!とか、個人の活躍は二の次。
「これといった答えがないお題に対して、時間内に全員が合意した上で少しでも良い結論を出す」のがGDで、「そのためにあなたが何を出来たか」で評価される。
考えてみてください。
限られた時間の中、せっかくみんなで話し合うんです。
「何一つ話さない人がいた」とか「議論がズレまくって時間を浪費した」とか、勿体ないじゃないですか。
みんなで頑張って結論を出すプロセスで、あなたが何を出来たのかが重要なんです。
名目上の役割なんてどうでもいい。
性格的にリーダーが取れなくても大丈夫です。
では、アウトプットを最大化するためにあなたは何をすれば良いのか?
結論から言うと、みんなで足並み揃えて前に進むです。
詳しく解説します。
GDの中でルールを決めよう。
GDのやり方に決まりはありません。答えもありません。
だからこそ、みんなが自由に議論をしてしまったらいつまでたっても終わりません。
GDが始まってすぐにアイデアだしをする人が結構な割合でいますが、議論のルールを決めないと「そのアイデア良いね!」「う~ん微妙じゃね?」みたいな根拠の無い抽象的議論になってしまいます。
それに、全員がはじめまして状態だから価値観も違います。(この認識超大事)
だから、GDが始まったらまず初めに「今から話し合う上でのルール作り(=合意)」をする必要がある。
具体例を申し上げます。
時間配分
月並みですが、時間配分はしっかり決めましょう。
これは「間に合わせるため」というより、やはり前述のとおり「ルールとして手順を決める」というのが個人的な認識です。(だからタイムキーパーとか特に重要じゃないと思う)
「この順番で、大体これくらいの目安で進めようね~」とルールを決めるんです。
前提確認
「10年後の幸せな社会を作るために出来る事」
というお題があったとします。
10年後ってどういう状況?
幸せな社会を「だれが」作るの?
「誰にとって」の幸せ?
そこの前提をみんなで固めないと、議論は何時間あっても足りません。
限られた時間の中で生産的な議論をするために、設問に関する前提を全員で話し合って決めましょう。
これも、議論をする上での大事なルールです。
言葉の定義
「10年後の幸せな社会を作るために出来る事」
…幸せってなに?
このように、人によって定義が違う言葉がたくさんあります。
「良い」「リーダー」「成長」とか。
みんな思い浮かべるものが自由だし、別々なんです。
だって、みんな今まで違う人生を歩んできてるから。
そりゃ価値観も違いますよね。
ここも話し合って決めないと、「全員が自分の経験から得た定義(主観)を前提に話をする」事になります。
こうなってしまうと、気づかないうちに議論がズレてしまう。
「この議論をするうえで、ひとまずこの言葉の定義は○○ということにしましょう」的なルールを決めるだけで、「議論におけるズレ」を防ぐことが出来ます。
ルールに従って議論しよう
上記のようなルールを決めたら、いよいよ議論の開始。
全員で合意を重ねながら良い結論を導いていく。
ここでは「今,だれがどんな状況か」に注目してみてください。
前提の話をしてるのにアイデアを出してる人。
最初に決めたルール(合意)を忘れている人。
高確率で現れますから、優しくルールの中に戻してあげるといいかもしれません。
話についてこれず黙ってる人。
言いたい事ありそうなのに言えてない人。
彼らをほっといたら「全員が合意した、チームのアウトプット」は出ませんよね。助けてあげてください。
リーダーになれなくたって、このような「視野の広さや思いやり」で評価を得ることは十分可能です。
逆に、発言は良くしてるのに結果がついてこない人はこの認識を持つといいかも。
大切なのは実践
この時点で、少しはGDのイメージが変わりましたでしょうか?
イメージが変わったら、実践に落とし込んで見てください。
前提確認や言葉の定義の重要性を肌で感じてください。
頭では分かっていても実践できない自分を知ってください。
GD対策/基礎編まとめ
ここまでが、GDに取り組むうえでの認識のお話。
いかがだったでしょうか?
繰り返しますが、重要なのはアイデアでも発言数でも役割でもなく
「これといった答えがないお題に対して、時間内に全員が合意した上で少しでも良い結論を出すために何が出来たか」です。
役職や発言数にこだわらず、チームのアウトプット最大化にこだわってください。
さぁ、次はいよいよGDの実践的部分に踏み込みます。