

- 面接官が納得する就活の軸
- 志望業界の決め方
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目次
志望業界を決める前に
はじめに頭に入れて欲しい事があります。
それは、企業に入ることは「目的」ではなく「手段」だということです。
就活の序盤でこの視点を持っていれば、それだけで内定を獲得できる可能性が上がります。
その理由は、就活生が皆、企業に入ることを目的にしているからです。
企業に入ることを目的にしている例
例えば、こんなやりとりがよくあります。




このように、多くの就活生は、企業や商材を「目的」にしてしまっているんですね。
こういう就活生は、「ミーハー」と呼ばれてしまうのです。
大切なのは、その企業や商材を使って何を成し遂げたいのか。
この視点だけで大きな差がつくんです。


まず全体感を掴んで欲しいのでこちらの画像をご覧ください。

全体のイメージとしては、
①原体験から就活の軸(方向性)をなんとなく作っていき、そこから徐々に具体的なやりたいこと(目的)を探していきます。
②次に、そのやりたいことは「どの企業」の「どのリソース」を使えば叶えられるのかを考えていくイメージです。
ここで言ってもあまりよくわからないと思うので1つ1つ見てきましょう。
軸(成し遂げたい事)を固めよう
軸を固める作業をしましょう。
軸を固めるには、原体験を振り返る(自己分析)必要があります。
自己分析の記事はこちら
軸を作る流れは
原体験→考え→(行動→)軸です。
分かりにくいと思うので具体例を載せました。
- 原体験:小学校の時に入院レベルの大きな病気にかかり、学校に行けずとてもつらかった。
- 考え:患者さんつらそう、お医者さん大変そう。
- 行動:薬学部進学。
- 軸:ヘルスケア事業をしたい。
まとめると、この原体験をもとにこういう考えが生まれ、こういう行動を取ってきた。
だから僕はこれを成し遂げたくて(目的)、この業界に行きたい。
のようなロジック。
このように最初は抽象的に軸を作っていきます。
原体験って何?
少し脱線しますが、原体験ってわかりますか?
原体験とは、その後の生き方や考え方に大きな影響を与えた、ターニングポイントです。
「患者さん辛そう」と考えている人や、それを解決したいと考えている人は多くないでしょう。
しかし、心からそう考えている人もいます。
それは、病気という大きな原体験があり、他人事だと思えない人たちです。
このように、原体験を言語化する事で「根拠」を示すことが出来ます。
別に大きなことである必要はありません。
- 原体験:中学で補欠になり惨めだったから、だれよりも応援を頑張った。
- 考え:主役じゃなくても組織に貢献できた。
- 行動:チアリーダーやった。
- 軸:社会を支える業界に…
とかでも、説得力ありますよね。
成し遂げる手段を考えよう
さぁ、軸(やりたい事の方向性)が固まったら、次は「どこで何ができるか」を探しましょう。
目的が固まっているので、次に見つけるのは手段(企業)ですよね。
ここでやることは業界を広げる事とリソースの分解です。
では詳しく見ていきましょう。
業界を広げて見る
ここでは「企業が何をやっているか」を知りましょう。
今回の具体例の場合、ヘルスケア事業に関わるといっても様々なアプローチがありました。
次の画像を見てください。

健康というと製薬会社しか思いつかないと思いますが、健康から関連するものを洗い出し、その紐ついた業界を洗い出すと健康だけでこれだけ広がりました。
ただ単純に「業界研究」をしてもキリがありませんが、このように「軸(やりたい事)」があるだけで「自分が探すべき業界(それが出来る業界)」が明確になりますね。
軸が完成した時点で、合同説明会に行ってみるのも大いにアリです。
企業のリソースを探す
業界を広げたら、さらに軸の分解をしていき、企業のリソースを探していきます。
ここでは、「企業で何ができるか」を見ます。
「さっきからリソースって言ってるけど企業のリソースってなに?」と思った方も多いはずです。
リソースとは、企業が持っている商品とか、人材とか、そういう「資産」を指します。
具体例も混ぜて紹介していきたいと思います。
医療システム・医療機器・医療ネットワークに焦点を当てて説明していきたいと思います。
- 医療システム
電子カルテ、レセプト、レントゲン・・・・ - 医療機器
MRI、内視鏡、レントゲン装置・・・ - 医療ネットワーク
クラウド・・・
このように業界・事業で分けた後にさらに分解していきます。
例えば医療システムであれば電子カルテ・レントゲンがありますが、これがリソースです。
このリソースを使ってやりたい事、できる事を具現化し、志望動機を考えていきます。
志望動機のイメージ
材料がそろったところで、志望動機が作れるかを考えてみましょう。
軸とリソースが洗い出せていれば容易に作ることが出来ます。
今回は富士通の電子カルテを例に出して説明していきます。
このように考えてください。
①成し遂げたいこと
EX:富士通の電子カルテでお医者さんの負担を減らし、全国の患者さんを救いたい!
②原体験
EX:幼少期体が弱く、入院を繰り返していた。幼少期にお医者さんに非常にお世話になっていた。
③就活の軸
EX:幼少期体が弱く苦しい思いをした。自分と同じような苦しい思いをしている患者さんを救いたい。また救ってくれたお医者さんに恩返ししたい。
④競合他社比較
EX:貴社は国内NO.1の電子カルテを持っている。
⑤その会社でどんな職種でどのように活躍したいか?
EX:貴社の営業マンとして、全国の病院に電子カルテを広め、お医者さんの負担を減らし、全国の医療の質を上げると共に、全国の患者さんを救いたい。
というフレームワークで作っていきましょう。これで文字数を調整していけば志望動機ある程度出来上がってきます。さすがにこのESは完成度は低いので、より濃いエピソードを作るためにOB訪問は繰り返し行いましょう。
志望業界の決め方まとめ
いかがだったでしょうか?
志望業界や企業はこのように探していくイメージです。
繰り返しますが、大切なのは「企業や企業のリソースを手段に、成し遂げたい目的がある」という事です。
この視点は内定を大きく左右するので、確実に落とし込んでいきましょう!
さぁ、業界が見えてきたら次に大切なのは情報収集。
選考を受けるに当てって、まずは情報強者になりましょう。