ガクチカと自己PRはどう違うの?
これは多くの就活生が悩むテーマであり、有識者の意見も異なる部分です。
なので、例のごとく私がこれからお話するのもあくまで1つの解釈。
これを答えだと思わず、一つの考え方として使って見てください。
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目次
自己PRとガクチカの違いは伝え方
結論から申し上げると、「伝えるテーマは同じだが、伝え方が異なる」といった認識です。
2つに共通するのは、「伝えたいテーマは何?」という部分。
多くの就活生が魅せ方に拘りがちですが、重要なのは「何が伝えたくて、それが企業にどんなメリットがあるのか」だと思います。
では、伝えるテーマとして「○○という強み」「○○な人間性」などがあったとして、自己PRとガクチカの伝え方がどのように異なるのかをお伝えします。
自己PRの伝え方は?
簡単に言うと浅く広くって感じです。
自己PRは「私の強みは○○です。〜な経験を通して培ったこの強みを、学生時代は主に2つの経験に活かして来ました。①では〜②では〜…」みたいなイメージ。(例えばです)
自己PRって、面接の序盤で聞かれるんですよね。
面接後半で急に自己PRしてくださいなんて言われません。
つまり、自己PRは「今日伝えたいテーマと、それを伝えるために聞いて欲しいコンテンツ」という解釈を私はしていました。
ガクチカの伝え方は?
ガクチカでは、この伝えるテーマを行動ベースで具体的に落とし込むイメージ
強みや人間性を言語化せず、具体的エピソードを通して想起させる意識で話していました。
一つのエピソードで狭く深くって感じです。
簡単に言うと「私の具体的な使い方」を例として挙げる認識を持っていました。
自己PRとガクチカの違いを山田孝之で例えてみた
抽象的な説明だけだと少しややこしいと思うので、山田孝之の自己PR、ガクチカで例えてみましょう。
先に言っておきますがこれはフィクションですからね。
面白おかしく読んでちょ。
山田孝之の自己PR
私は、「カメレオン俳優」です。
この呼び名は、撮影時だけでなく、私生活でも役に入り込む事を徹底する事で、演技の振れ幅を評価していただき、定着しました。
代表作は「電車男」「クローズゼロ」「勇者ヨシヒコ」の3つです。
「電車男」では、恋愛にもがく電車オタクを。
「クローズゼロ」では、不良高校最強のヤンキーを。
「勇者ヨシヒコ」では、アドリブ全開のコメディキャラを演じ切りました。
本日はよろしくお願い致します。
みたいな。
「カメレオン俳優」というテーマを言語化して伝えた上で、それが伝わる3つのエピソードを浅めに提示してますよね。
この浅さをフックに、面接官は各エピソードを彫り込んで行く感じ。
ざっくりこんなイメージでごんす。
山田孝之のガクチカ
私が最も力を入れた作品はクローズゼロです。
前作である電車男で権威ある賞を頂いた一方、そのキャラクターを世間的に定着させる前に次の自分を見せたいと思い、取り組みました。(モチベ)(主体性)(向上心)
最も困難だったのは外観作りです。
先程申し上げた前作のイメージが付きまとう中、見る人が違和感を感じない「最強のヤンキー」を演じる事に苦労しました。
そこで私が着目した事が2つあります。
一つ目は体格です。
身長が低い事もあり「男らしいシルエットでカバーしなくては」と考え、一日も休む事なくジムに通い肉体改造しました。
二つ目は表情です。
眉毛の細さや髪型だけでは本物の恐ろしさが伝わらないと考えた私は、毎日歌舞伎町に通い、緊張感のある環境に身を置く事で「内側から出る表情作り」に拘りました。
(フィクションですw)
結果として、助演男優賞を受賞させて頂く運びとなり、作品も第2作が決定しております。
みたいな感じです。
「カメレオン俳優=演技の幅」という特性を、具体的な一つのエピソードで伝えるイメージ。
具体的エピソードに沿って話すからには、やはり「再現性(次も活きる要素)」を意識して伝えたいよね。って話です。
自己PRとガクチカの違いまとめ
いかがでしたでしょうか?
自己PRは広く浅く、自分の伝えたいテーマ、掘ってほしいエピソードの種まき的な役割。
ガクチカは、1つのエピソードを通して自分の人間性を具体的に理解してもらう役割。
こう考えてみると、それぞれどのように設計すれば良いかが明快になるかもしれまけん。
もし、自己PRとガクチカの違いに悩んでいる人がいたら、1つの考え方として試してみてください!